2017-11

ただただお茶目な話であります。

こんにちは(或いはこんばんは)。
奥貫阿Qです。

この間桜が咲いたと思ったらもう散ってしまい、いろどりがなくなって寂しくなりましたね~。
こういう季節は、なんとなく物悲しく感じられるような気がする…のですが。
相変わらず私は、のびのびとアホみたいなことを考えてしまうので、そっちのほうに物悲しさを感じる、今日この頃です(哀)

さて、そんなアホみたいな話を考えている私ですが、しばらく「Moon King」をご無沙汰してたら、なんとなくアヤトとミハエルの内面に変化が出てきたので、ここでお知らせいたします(お知らせしなくていい!という方は、読み飛ばしOKです)。

さくっと終わらせるので、お付き合いくださいな。

まずミハエル。
彼女は書いていくにつれて、なんとなーくクールさを帯びてくるようになりました。
次元気取り始めたんでしょうか。いや、ンなはずはない。
たぶん、再開直前に読んでた『ギャグマンガ日和』の影響のような気がします。
11巻で曽良君が俳句(擬人化?)の頭を射抜いたシーンが、私のお気にだからのような気がします。ええ、恐らくは。

正確な原因は分かりませんが、これから書くミハエルは、どことなくクールな子になりそうな気がします。
試し読みの頃と比べて、違和感があったらすみません。 

次にアヤト。
彼は書き始めた当初(改変前も改変後も)、少しへタレな男子でしたが、ミハエルがクールになった瞬間から、どうもタフになってきました。
もともとミハエルにあった、突っ込み役の要素が彼に回ったものと思われます。
作者的には書き分けやすくなって有難いのですが、こちらも、試し読みの頃と比べると、違和感があるやもしれません。

彼はとりあえず、某メガネ掛け器の少年よりは、薄口の突っ込み役で止まってくれればなあ、と思います。

彼らの内面の変化については、とりあえずこれくらいですかね…。
物語の進行上、「成長」という意味合いにおいて、キャラクターの内面は、徐々に変化する予定です。
「ここは言わねば!」というほど変化があった際には、またお知らせいたしますので、その時はどうか、よろしくお願いしますm(--)m

では、話も長くなってきてしまいましたので、そろそろ小説のほうに移ろうかと思います(苦笑)
今回の主役は、先ほど話題に取り上げたアヤトです。
友人からのリクでもあり(なぜか友人たちの間では人気です。彼)、彼の内面の変化をはっきりと感じた回でもあります(笑)

やっぱりギャグ調の話ですが、しばしの間、お付き合いくださいませ!

では、また来週。

               ◆

「壁、のぞき窓、お茶目にて…。」
(byアヤト)

 「アイ博士…さっきからそこで、何してるんです?」
「何ってあれよ。こっからいい景色が見えんだよ。」
ある日の午後。自警団(と隣の修理屋)を囲む壁のところにて、アイさんを見つけた。今日は非番だからっていうんで自警団の書類整理を手伝ってもらったんだけど、気が付いたら姿が消えていた。
で、一生懸命探してみたら、ここにいたっていうわけさ。
でも…何て言えばいいんだろ。今この人は、随分妙なことをしている。

「博士ー。いい景色ったって、ここいらは全部、古びた建物ばっかですよ。祭りもないし、新しい店ができたわけでもなし。なのになぜ、壁に空いてる穴から外を眺めているんですか。」

そう。そうなのだ。
この人は今、何を考えたのか、壁に空いている穴に首を突っ込んで、そこから外を眺めていたのだ。ちなみにこの穴、誰かに開けられたってわけじゃないよ。デザイン上、人の頭一個分の穴が開いているんだ。おかげで今、アイさんがどんな顔をしているのかは、こちらからは見えない。
でもねえ…いくらそこから外が見えるからって、その歳でそんなことをするなんて、どうなんだろう。小さい子ならかわいげもあるけど、いい年の男がこれをやっていると、ハッキリ言って気持ち悪い。
「見る角度が違えば、見慣れた景色の中にだって絶景を見出すのぉ。」
ジジイの様な口調でそんなことを言うアイさん。
彼が自警団の事務所から消えて、かれこれ三十分くらいは経っているから、その間、もしかしてずっとここにいたのかな。
それほどにまで、外に面白いものがあるんだろうか。
今だって、僕が質問をしなければ、ずーーーーっと黙って外を眺め続けているのだ。この人は。
「…博士。一体全体、外に何があるっていうんです?」
思い切って聞いてみた。
この穴の位置といい、今のアイさんの熱心さといい、大体予想はつくけどね。…果たしてこの人、一体何を言うのやら。
「ねーちゃんのパンツ。」
「はイ!?」
「カメラ持ってきて良かったー。」
「えええッ!?」
キッパリと言い切ってんじゃねえや!
結局予想的中したし!
的中どころか、堂々と自警団の目の前で犯罪犯してたし!
「何考えてんですか!ここは曲がりなりにも、正義の自警団ですよ!?」
「正義を笠に着て、年上のすることをとやかく言うもんじゃねえや。ガキのくせして。」
「そっちこそ、年上であることを笠に着て、好き勝手なことをしないでください!」
無茶苦茶怒りながら僕がそう言うと、アイさんは「フウッ」とため息をつくと、首を横に振った。
と言うか、振ったように見えた。
「やまかましいねえ…。冗談だ冗談。こっから面白いもんが見えるのは事実だが、それはまた別ジャンルの面白いものよ。」
「なんだ…。」
僕はただ、からかわれただけだったらしい。キリさんといいアイさんといい、ここの年上連中はどうして僕のことをからかうんだろうか。
面白いの?それともただ単に、この人らの性格がクソみたいに悪いの?
「あれぇ?ひょっとして期待してたのぉ?いやらしい~。」
「…。」
…どっちでもないや。これはどっちもだ。
「違いますよ…。」
「あそ。何ならこっち来て見てみるか?気になるんなら見てみろよー。」
「?」
アイさんが手招きし、そして、自分の隣にある、同じような穴を指差した。
こっから見てみろ、ということらしい。
「恥ずかしいんで、いいです。あなたが口で説明してくださいよ。」
「あー、無理!口ではとても上手く説明できねえ!」
口では上手く説明できない?頭(だけは無駄に)いいアイさんが?
何だろう。ますます気になってくるじゃないか。
「…分かりました。じゃ、その『面白いもの』とやらを見たら、僕帰ります。ずっとそんなガキっぽいことやってるだなんて、恥ずかしい。」
「おいおい、すべては心の持ちようだろ。張り込みかなんかでこういうことをしなきゃいけなくなったら、恥ずかしいだなんて言ってらんねえぞ。これも張り込みも、どっちも傍から見りゃ同じ様子だし。張り込みだったらこれ、ガキに笑われたって続けなきゃいけねえんだよ。」
「はぁ…。」
…皮肉を効かせて言ってみたつもりだけど、この人には通じないようだった。この人には、張り込みで覗くのも、今のこの行動も、同レベルの行動なんだね…。
「それじゃあ、ま、失礼して。」
「んん。」
スポッと穴から顔を出し、外を眺めてみる。
成る程、いつもの風景がより低く見えて、まるで、背丈だけ子供に戻ったみたいだ。面白い。
だけど、見える風景がいつもよりも低くなっただけで、あとはなにも変わったところはなかった。
「何もないですよ?アイ博士。」
「いんや、あるよ。よーーーーーく見てみろ。そして、考えてみろ。」
そう言われて、あちこちきょろきょろと見回してみるも、分からない。頭をひねっても、当然答えは出なかった。
「やっぱり分かりません。」
「そうかそうか。…ま、難しい問題だったかな。」
だったらあそこを見てみろ、と、アイさんは僕らのすぐ近くにあるカーブミラーを指差した。
「あそこに答えがある。どうだ、これでよく見えるだろう。」
「え…。いつもの風景と、僕ら二人だけですが…。」
「おお、そうだろうなぁ。じゃ、よく見えるはずだぜ。」
「??」
 なぜだか、アイさんは嬉しそうな顔をした。気付かぬうちに、僕は正解を言ったのだろうか。
 縁側に座った爺さんみたいな平和そうな顔して、アイさんは遠くを見てこう言った。

 「俺のいたずらにまんまと引っかかって、俺のまねをしているバカの姿がなぁ。」

 「えーーーーーッ!?」
 僕かよ!
 面白いものって、あんたのいたずらにまんまと引っかかった僕のこと!?
 そりゃあんたにとっては、面白いことこの上ないものだろうさ!

 「面白いものって、僕のこってすか!?」
 「そ。」
 「全然面白くないっすよ!むしろ軽くイラっとしました!」
 「お前にとって面白いもの、とは一言も言ってねえ。」
 「ずるいっすよ!ってかあんた、このためだけに、三十分もここにスタンバってたんですか!?」
 「ウン。お前、まじめだからなあ。絶対探しに来ると思ったんだよね。で、最終的にはここへ来る、と。」
 「くーーーーッ!?」
 腹立つ!
 やっぱりこの人変人だ!いや、天才が一回りしてバカになった男だ!
 っていうか、よく三十分もここで待ってたな!
暇なの!?いや、ここの仕事手伝いに来てんだから、暇じゃないでしょ!?
だのに何で勝手に人のこと巻き込んで遊んでんの!?!?
「もー嫌だッ!帰るッ!」
「そうしてくれえ。俺ももう見飽きたぜ。」
「ぐぅッ!」
本当に腹の立つ奴!
だが耐えろ。耐えるんだ僕。
ここでこいつぶん殴って病院送りにするのはたやすいが、そんなことしちゃ、もうこの人自警団から去っちゃうよ!
そんなことになったら、もうただで風邪薬手に入らなくなっちゃうよ!
「あーそうですかッ!では、お先にっ!」
「ンー。」
僕のだまされた姿を見て気が済んだはずなのに、この人は、まだここを動かなかった。まさかと思うけど、本気でねーちゃんのパンツ盗撮するつもりなのか?
気が付けば、手にカメラ持ってるし。
色々不安要素はあるが、考えるのもバカバカしかった。僕は首を引っこ抜いて、さっさとこの場から去ろうとした。
だが。

ぐっ、

「?」

ぐっ、ぐっ、

「!?」

抜けなかった。
何度も何度も首を抜くことを試みる。
でも抜けない。
信じたくないけど…これって、もしかして…。

「ひええええええっ!?」
首が壁の穴にはまっちまったぁ!!(号泣)
「どしたー?」
なかなか僕がここから去らないので、アイさんが気になって(というか、「オメーもう帰れよ」とでも言いたげな顔で)こちらを見た。
「く、首!首がはまっちゃって、動けないんです!」
「首がはまっただぁ?しょうがねえな、助けてやんよ。救い料千円で。」
「金取るんすか!?」
「後払いでいいぜ。」
そういう問題ではない(泣)
困っている人すらも、金儲けとあらば使おうとするのか。
鬼だなこの人(泣)(泣)
「ま、とにかく待ってな。すぐ助けてやっからよー。」
「…お願いします。」
本当は頼みたくもないけど、背に腹は代えられない。
有料分な分いい仕事してくれそうだし、ここはおとなしく助けられてやることにした。
しかし、僕は気が付くべきだった。
よくよく考えてみれば分かることなのだが、アイさんと僕の身長は大差ない。背格好も、大体おんなじくらいだ。全体的なシルエットが似ているせいで、自警団の制帽をかぶって後ろを向いている時なんて、後姿だけで判断され、たまに人に間違えられたりする時だってある。
心外だ。いや、これはまずいことなのだ。
人に見間違われる程背格好が同じくらいなら、頭の大きさだって同じくらいのはずなのである。
と、いうことは…。

ぐっ、

「?」

ぐっ、ぐっ、

「!?」

「ちょっ…ウソだろ!?首が抜けねえっ!!」
やっぱり抜けなかった(哀)

                 ◆

それからの僕らは哀れだった。
自警団の事務所内にいるキリさんに気づいてもらえるように大声で叫び、それでも気づいてもらえずに二時間くらい経った時に、たまたま猟のおすそ分けを持った来てくれたミカによって発見された。で、彼女はキリさんを呼ぶと、二人揃って修理場にあった槌(ようは金属を叩くために買ったと思われるハンマー)で壁を破壊し、僕らを救ってくれたのだ。
その間、僕達は工場とかでよく見かける「安全第一」と書かれた黄色いメットを被らされ、その場でじっとしていることしかできなかった。
とにかく、時間はかかってしまったものの、ようやく僕達は救われた。
女性陣に怒られたろうって?そんなことはなかった。
むしろ、彼女らに笑われた。そっちのが、精神的にはるかにきつかったよ。
下校途中の小学生にも笑われた。この時は、「もういっそそのハンマーで頭かち割ってくれ」と思うまでに恥ずかしかった。
無事に済んだこととはいえ、死にたいほどに恥ずかしい…。
「アヤト、大丈夫か?ヘルメット被ってたとはいえ、破片が当たって痛かったろ。」
巨人が突き破りでもしたかのように、見事にぶっ壊れてしまった壁の前で、一人ぼんやりとしてたら、ミカに声をかけられた。
日々ここで会うたびに思うけど、ミカは男勝り過ぎる人ではあるけど、美人だ。本当に美人だ。…ちょっと見栄を張れる状況だったなら、彼女の前だけでは、かっこ悪いところ見せたくなかったなぁ。
心配してくれるのは、とても嬉しいんだけどね。
「大丈夫だよ。早く助けてくれたおかげで、どこも怪我してないし。」
「よかった。…でもさ。」
「?」
ミカはまだ、僕に訊きたいことがあるらしい。僕の顔を覗き込むように見ると、「もう訳が分からん」とでも言いたげな顔をして、こう言った。

「何であんな首の幅ギリギリの穴に、首突っ込んじゃったんだ?犬っころでもあるまいし。」

「…。」
一番触れてほしくないところだったよ(泣)
でも、僕にだって意地はある。たとえ犬っころと同じ行動をした僕であってもだ。
だから。
「…ただのお茶目だよ。」
そう言っておくことにした。
ねえミカ、昔の歌にもあるでしょ?「せめて少しはかっこつけさせてくれ」ってフレーズがさ。アイさんがいる時点で、察してよ。
 っていうか、一番許しがたいのはアイさんだ。今度何かに誘われても、もう二度と構うものか(怒)


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