2017-09

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リクエスト「怖い話」&「百鬼夜行」

こんにちは(もしくはこんばんは)
奥貫阿Qです。

今週もリクエストの話を掲載しました。
「怖い話」のリクエストは大学の友人、「百鬼夜行」のリクエストは中学時代の友人からいただいたものです><
(二人とも、ネタ提供感謝します…)

二人のリクをミックスした話となってしまいましたが…これ、面白いんかなぁ、という不安がある(汗)
「怖い話」っていうより、「不気味なテイストの話」ってほうがいいような(以下略)

とにかく、書き上げてみたよ「怖い話」&「百鬼夜行」の話!
リクした二人、見たってくださいな!
もちろん、小説や不気味な話に興味あるって皆様も!

では、作者はこれにて。
来週は小説ではなく、今回のこの話を書いて以降思いついた、「Moon King」の設定を掲載する予定です。
よろしければ見てやってください。

※話の最後に、この話の説明書きらしきものを載せました。
 本来は小説内で説明すべきなのですが、力量不足につき、本文外での説明にしておきます…。
 …説明入れても本文がまとまるよう、工夫できるようになりたいな(苦笑)



「百鬼夜行」
(by アイ)

「あんた、こんな時間に何をしてる」

ひんやりした空気が、妙に肌にしみる晩だった。
時刻は午前零時をとうにまわり、普通だったらもう、人なんぞは滅多に出歩かない時間だった。
経済的に豊かなカザミだが、あくせくと、昼夜問わず働いてやるほど、国民はお人好しではないらしい。

いい心掛けだと思うぜ。
こんな晩は、特にな。

今、俺の目の前にいる馬鹿には、その賢明さが分からんらしいが。

「聞いてんのかよぅ」

親切でもう一度訊いてやったが、返事はなかった。
俺の目の前にいる奴ー別嬪でも何でもない、ただの若い女は、泣き腫らした目で、夜道の先を眺めている。今日は、墨を溶いて、そのまんま空気に含ませたみたいに暗い夜なのに。この女、家に帰ろうとは思わないのか。
見てみろ。空気がひんやりしてるな、とは思っていたが、雨まで降り出してきやがった。
こうなりゃ、ますます都合が悪いぜ。

「帰らない」

二回目の問いかけから暫くして、ようやく女は口を開いた。

「というよりも、『帰れない』。私、さっき派手に喧嘩しちゃってさ。暫くは家に帰れないんだ」

そんなことを言って、女は笑いやがる。
あのねえ。感傷に浸るのも悪くはないが、そんなことするんだったら、どこかひと気のあるところでやってくれよ。
人間ってのはどういうわけか、悲しかったり苦しかったりすると、自らこんな陰気な場所に向かってしまうらしい。
が、今日は日が悪すぎる。
家族だか恋人だか知らんが、喧嘩した相手に即刻頭下げて、仲直りするべきだ。
で、早く自分のいるべき場所に帰ること。
それ以外に、今夜、無傷でいられる保障はない。

「お嬢さんよ」

ため息の代わりに、俺は言葉を吐き出した。
今、この女に最低限必要なことを伝えるためだ。

「悪いこたァ言わねえ。とっとと家帰んな。もしくはどっかの宿にでも泊まって夜を明かせ。夜に無防備な姿でうろつくと、あとで酷い目に遭うぜ」
「…」

女から、返事はない。
どうやら、最終通告すらも無視するつもりらしかった。
ならばもう、俺も言うことはなにもない。
連れを拾って、とっとと帰るだけだ。

「それじゃあ、俺はここいらで。…よい御晩を」

巻き込まれるのも御免だ。
俺は女に背を向けると、連れと待ち合わせしている場所へと消えた。
さほど遠くない、しかし、今いるこの場所の影響なんて微塵も表れない、辻の向こう側だ。
万が一、何らかの影響があったとしても、連れの匂いは、これからこの場所に現れる匂いに紛れるだろう
。だから別に、連れに危険はない。少々都合が悪くなるが、俺が出くわしたところで、何かが起こせる奴らではないし。
つまり、こちらには何も問題ないんだ。

見捨ててきた女は、果たしてどうなることやら…。

とか何とか思っていたら、空気の匂いが変わってきた。

奴らが現れる時間が来たのだ。

辻のあちら側はどうなったかと、様子を知るために、耳をすましてみる。
耳だけでなく、鼻でも感じられるよう、意識を集中させてみる。
目は…あったところで役に立たないので、瞑ってしまった。

そうして待っていると、タイヤの擦れる音、ゴムの焦げ付く独特の匂いを感じた。

奴らが来たのだ。

馬鹿な女は、まださっきの場所にいたらしく、悲鳴をあげている。いきなり現れたそれにビックリしたことだろう。
だが、俺には何が起こっているのかが、よく分かった。

今現れたのは、バイクだ。現代にあるエアロバイクではなく、先の時代の大型バイク。だからタイヤがあるんだ。
恐らくこれは、これから来るであろう団体の、先駆けだろう。
乗り物ってのは、運転手がいて初めて動くものだからな。多分、誰かが乗っている。新しい人の匂いがする。
これから察すると、女よりも幾分か若い女…いや、娘だ。娘が運転している。

次に現れたのは、ジープか。ゴツい車体にも関わらず、先程走り去ったバイクよりも速く走り去る。
新しく人の匂いはしないから、運転手は乗っていない。
珍しいパターンだな。

だが、ジープから後が大変だった。ダンプ、自動車、戦車、果ては自転車や三輪車までが続々と現れ、先程俺がいた場所を走り去る。
そのどれにも運転手がいたが、中には、運転手がいなくても走って行く乗り物がある。
運転手がいなくても走れる理由は…もう関係なくなったからだろう。運転手がいようがいまいが。
奴ら、ただ走れれば満足なんだからさ。
目の前に誰がいようが、何があろうが、お構いなしだ。避けようなんて、考えるわけがない。人がいたら避けようとするのは人だけ。乗り物はただ、道があれば走るだけなのだ。
そうして、走るだけ走って満足したら、それぞれの巣に帰る。
奴らは、生まれながにして持っている、「より速く移動する」という目的のためだけにたむろし、夜道を走り抜けるんだ。真面目な連中さ。

始めは聞こえていた女の悲鳴は、もう聞こえない。代わりに、鉄くさい匂いが、空気に馴染み始めてきた。
仕方のないことさ。俺は何度も忠告したのに、無視したのはあいつだから。
無駄に…文字通り「空気も読まず」に傷心に酔ったりするからさ…。自業自得さね。
文学的には美しい場面だったのだろうが、俺や奴らからすれば、あの女はただの邪魔な酔っ払いよ。

もう、終わったことだがな。

酔っ払いは消えたし、暴走族は他の場所に行った。
あとは。

「ミカの奴、遅え」

我が連れ、ミカ。こいつが来れば、俺は帰れる。
待っていてくれって言うから待つしかないのだが、流石に待たせすぎる。
もう、迎えに行くか。待つのは性分じゃなし。
そう思って踵を返すと、不意に背後に気配を感じた。
暴走族のはぐれがいたらしい。
雰囲気からすると、もとはスポーツカーだったと思われる。元スポーツカーだったそれは、何か話しかけたそうに、俺を見ているようだ。

「…勧誘かい?悪いが俺は、出入りの技術者だ。仕事が忙しくてね」

そう断ると、スポーツカーは黙った。口がないからもとより一言も喋っていないのだが、雰囲気にものを言わせるのをやめている。

だが、まだ未練がましく、俺をみてやがる。
腹が立つ。ハッキリ言わなきゃ分かんないのか。

「いかねえっつてんだろ。とっとと行きやがれ。スクラップにされてえのか?」

そう言ってようやく、スポーツカーは慌てて去っていった。
小物のくせに、偉そうな。

邪魔者が消えたことを確認し、俺は再び歩き出した。
何だか自分の口元が妙に広がっている気がするが、それはまあ、気のせいということで。



≪説明≫

 アイが主役の話です。夜に猟を決行することになってしまったミハエルを待つアイ。そこで出くわしたのは、何やら悲しみに打ちひしがれた女性だった。そんな女性の悲しみに引き付けられたかのように怪異が姿を現し…、というのが、主な話の流れですね(苦笑)
 
 結構べたべたな話の流れだったような気もしますが、一応、ここで現れた怪異の説明をば。
 「説明、別にいらんよ~」って方は、そのまま読み飛ばしを。


 アイないし、登場した女性が出くわした怪異は、実は、先の時代(「先史時代」とも言い表される時代。現代から見ればはるか未来で、小説の舞台である時代から見れば、1000年から2000年ほど昔の時代)に造られた、持ち主認証機能&自動操縦機能を搭載した乗り物の群れでありまして。

 その認証機能が特化していくにつれて、乗り物に一種の意思のようなものが生じ、持ち主抜きでは落ち着いているができなくなっていきます。それが悪化し、持ち主を常に乗せたままでなければいてもたってもいられなくなった、ということに(一種の依存ですね)。

 で、それを危険視した会社なり社会が、これらの乗り物の発売を中止し、乗り物はすべて処分することとなったわけですが、乗り物としては、「持ち主と離れるのは嫌」なわけで、そのまま逃走してしまいます。
 自動操縦機能もついているので、乗り物はどこまでも逃げ、そのうち、似たような境遇の乗り物と遭遇していき、「あ、自分らで固まって移動したほうが安全でよくない?」という発想が生まれ、あのような暴走族が出来上がったわけです。
 
 乗り物の中でも、持ち主を乗せなくなった乗り物が存在していますが、それは、認証機能が壊れ始め、ただの走り屋になったという感じですかね。

 乗り物の発売も停止されたわけですが、まだ完全に製造所がなくならないうちに文明が崩壊し、その一方で、残った製造所は自分で自分を修理する機能でもって存在し続け、あの恐ろしい乗り物を作り続けているというわけです(文明崩壊後の世界がどんなものかは、以前当ブログに載せた「魔人記」という中編小説を見ていただければわかると思います)。

 そのせいで、乗り物の数は減らず、認証機能が壊れた乗り物以外は、一度持ち主を得たが最後、持ち主を失えば、また自分に乗ってくれる操縦者を探してさまようことになってしまいます。
 そして、持ち主を得たら乗せ、持ち主を奪われないために群れを作って爆走。持ち主を得ているうちは満足しているため、誰彼かまわず跳ね飛ばし、逃げているというわけです。


 いやー、おっかないですねえ。怖いですねえ(と、自分で言ってみる)。 
 どこでどう間違ったのかは知りませんが、もとは「安心安全なもの」を造ろうとしたんでしょう(事故防止と思われる自動操縦やら、盗難防止と思われる認証装置やら)。
 機械に悪気はないのですが、結果が怖い。

 安全を目指すことはいいことですが、安全にこだわりすぎると怖いんでないの、というのが、今回のお話だったわけです。

 わかりにくいうえに、未熟な話ですいません。

 こんな初・「怖い話」&「百鬼夜行」の話ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです(汗)
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