2017-11

書かせていただいた。

こんにちは(或いはこんばんは)
奥貫阿Qです。

今回書いた作品は、友人様・三枝りりおさんがブログで発表した絵がもとになっています。
あの絵を見たら、無性にこの話が書きたくなり、衝動で書かせていただきました(汗)

りりおさん宅の小説のキャラクター、美弥さん(美人なJKキャラです)がやると可愛らしいんですが、似たような型でrうちのキリにやらせたら…。
ただのサル山のお猿さんみたくなってしまった(哀)

私の小説においては、キリのチンチクリン具合がわかる作品となっております。
注意して読み進めてください。

ちなみに、「ぜひ元ネタとなって絵が見たい!」という方は、下記のアドレスへ。別嬪なJKと素敵な小説が、あなたを待っています!

http://lilium.ya-gasuri.com

りりおさん、ありがとうございました!
あと、ものっっっっっすごくごめんなさい。私の文才はここまでだ…。

では、私は去ります。

追記

来週と再来週は、ほぼ忙殺されたGWに、一矢報いるような(もとい、かなり出遅れてしまった)小説書きます。
テーマは、来週が「母の日」で、再来週が「こどもの日」です。

「母の日」の話では、キリとアヤトの小話&団長とその関係者がチラッと登場する予定。
「こどもの日」の話では、キリとミハエルの子供時代の話を載せてみます。

上手く書けるかどうかは分かりませんが、よかったら見てやってください。




「アクロバティックお掃除(再)」
(byアヤト)

また某日の昼下がりのこと。
ミカもアイさんもいない、我らが自警団の事務所(兼僕らの家)は静かだった。

「♪団~のた~めな~ら~エ~ンヤコ~ラ~どっこいしょ~」

…訂正。
「能天気で、無駄に元気な歌声が響き渡っていること以外は」、静かだった。
今日は軍部組がいないので、キリさんは

「埃っぽいし、久々に掃除すっか!」

と、言い出し、今、一生懸命箒で床を掃除しているところなのだ。

「ふーっ。…全くねえ、自分らが使う施設なんだから、ちったあ綺麗に使ってもバチは当たらんと思うけどね」

掃除がひと段落ついたらしく、キリさんは事務所のイスに腰掛けると、薄っすらと滲む汗を拭った。
今のキリさんは、頭には三角巾代わりにバンダナを被り、シンプルな黄色いエプロンを身に付けた姿だ。ぶっちゃけ言って、軍服のようなデザインの自警団の制服よりも、かなりしっくりきている。故郷の国、ユバナでやっていた仕事が、軍部の演習場の、小間使いのようなものだったからかな。掃除の仕方も手慣れていて、却って手伝うと邪魔になるほどだ。あんまり要領がいいので、大抵普段の掃除ならキリさん一人でも、汗をかく前に終わらせてしまう。
そんな掃除上手なこの人がなぜ、今日に限って汗をかくほど掃除に苦戦していたかというと、事務所内に溜まった埃が尋常でなかったから…ではない。

それは、軍部組の雑然としたデスクのせいだ。

それはそれは筆舌に尽くし難い…と言えばそれまでなんだろうけど、そういう表現では御納得していただけないだろう。頑張って彼らのデスクの様子を描写してみる。

僕から近い順に説明すると、まずはアイさんのデスクからだ。
アイさんのデスクは、書類などの紙媒体はもちろんのこと、図書館から借りてきたと思われる雑誌や分厚い本、さらには何だかよく分からない機材や、花見の時に吸っていたタバコもどきが散乱していてグチャグチャ。そこに、灰皿とカラフルな錠剤が彩りを添えている、という有様だ。
何というかこう…いかにもヤバそうな人ってことが分かるデスクになっている。

その一方、ミカのデスクは大抵、書類等、自警団の仕事で使う資料は全てファイルに収納され、団員の中では特に、整理整頓がなっている。
だが、今日は違った。
時々あることなんだけど、ミカが本業の方、つまり猟師の仕事の方で忙しい時に、いつも使う銃火器のメンテナンスが追いつかない時があるらしい。そんな時は、キリさんに断って事務所でメンテナンスを行うんだ。けど、忙しさが類を極めた時、うっかりメンテナンスしていた銃火器を忘れて帰る時が、極稀にある。
つまり、それが今回だったんだ。
お陰でミカのデスクは薬莢、改造途中の銃身(この銃、カザミでさだめられてる規定以上の威力があるから、わざわざ威力を下げようとしたんだって)、その他、銃のメンテナンス道具がそのまんまホッタラケになっている。
その様子はさながら、テロリストの巣窟だ。

二人のデスクがこんな有様だったせいで、この二人のデスクを掃除するか否かでキリさんは悩み、結局、デスク上の物に一切触れないようにしながら埃を払うことに止めた。
その結果、爆弾処理班員のごとき集中力で埃を払うことに集中したキリさんは、汗をかくほど疲れを感じてしまってるというわけだ。

「触れたら何が起こるか分からないものばかりだからね~」

そう言って、手近にあった茶をすするキリさん。
…全く。自警団の事務所が危険な場所だなんて、世も末だよ。

「キリさん。今日はもう、掃除は止められたらいかがですか?デスクの上を片付けられる二人がいないようなら、はかどる掃除もはかどりませんし…」

いつの間にか休憩をし始めているキリさんに、僕はそう声をかけてみた。
だが、キリさんの顔は不満げだ。まだまだやり足りないって感じの顔をしている。

「んー、でも切りが悪いから、もう少しやるよ。まだ埃が残ってる」
「…そうですか」

幸い、今日は非番になりそうだ。普段なら「仕事しろ」と言いたいところだけど、今日はキリさんがやりたいようにさせよう。

「うっし!一服したところで、掃除再開!チャチャっと終わらせるか!」

なぜ仕事には精を出さず、掃除には精を出そうとするのか。

そんな悲しい問いをうっかり飲み込んでしまうほどの威勢の良さで、キリさん立ち上がった。
立ち上がった勢いそのままに箒を操り、瞬く間に事務所内を綺麗にしていく!

「アリャーーーーーーッ!」

…なぜか奇声と共に、事務所を綺麗にしていく!
だけど、いつものキリさんからは想像できない機敏な、しかも無駄を感じさせない動きに、僕は感動すら覚えた。
だって今、僕の目の前では、箒がまるで意思を持っているかのごとく動き回っているんだ。
もちろん、キリさんが箒を操っているのだけれど。
信じられないだろうけど、僕は見たことをそのまま報告しているんだよ。皆さんに見せられないのが、非常に残念だ。

「キリさん、凄いです!勢いはあるのに、これだけ無駄のない動きができるなんて!」

これは、一格闘家としての賛辞でもあった。
一つの動きであっても、これだけ無駄の無い動きって、中々できないんだよ。
一回でもスポーツをやった方、あるいは何か、体を使う仕事をなさってる方なら、僕とこの感動を分かちあえるかもしれない。

僕が珍しく賛辞を送ると、キリさんは、ニッと意味深な笑みを浮かべた。

「それだけじゃないんだな~。今私が掃いているところを見なさいな!」
「え?…ああっ!」

キリさんに言われて見てみると、僕は驚くべきことに気がついてしまった。

全く埃がたっていない!

埃の量は尋常でない上、あれだけキリさんは動き回っているのに!

「凄いでしょうが!」
「ええ、凄いです!てっきり運動オンチなのかと思ってましたが、これは凄いです!」
「だしょう!この動きを生み出すのは、苦労したんだ。こうでもしなきゃ、軍部の小間使いなんて、いる意味ない」
「え?」

…そうか。
軍部組が、あまりにも平然としてるから分からないけど、軍部の仕事ってキツかったに違いない。
前線に立つ兵はもちろんだけど、その裏方だって大変だ。
特にキリさん達小間使いは、毎日毎日大勢の食事を作り、出入りが激しい分汚れてしまう設備を、延々と掃除し…。ある意味、もう一つの戦場だったんだ。

キリさんはいつも僕らにコケにされっぱなしだけど、実はミカやアイさんのような、辛い経験を持っている。

僕は改めて、そのことを思い出した。
キリさんの過去は、あまりにも悲しい…。

そんな僕の眼差しに気がついているのかいないのか。キリさんの言葉は続いた。

「だってね?軍部の小間使いってのはいい職業なんだよ~。働けば働くほど金が入る仕組みだったし、仕事を頑張れば花嫁修業になるし。ついでに軍部にいる男を物色できた上、頑張った時なんて偶然イケメンの目に留まって『仕事頑張ってるね』なんていっもらったことだってあるし!もーウハウハよ♪
あー、あれこそ私の黄金期だったなあ!」
「…」
「ぶっちゃけ、今より稼ぎよかったし」
「…はあ」

うっかり泣きそうになった僕が、アホだった。
キリさんって、やっぱりこういう人なのか。

「ィよっし!ラストスパートかけるかァッ!」

僕の落胆に気付くことなく、キリさんはそう宣言した。
本気出しますってことを見せつけたいのか、まるで如意棒を構えた孫悟空のように、ビシッとポーズを取る。

無駄にカッコよかった。箒だけど。

「アチョーーーーーーッ!」

再びあの奇声が発せられ、箒が床へと振り下ろされる。
…なんだろ。無性に、ゴダイゴの「モンキーマジック」が聞きたくなる。

箒は今、掃く部分が上向きの、いわゆる「逆さ箒」という状態になっていたため、端から見れば、まるで何かをぶっ叩こうとしているように見える。

勢いよく振り下ろされた箒は、そのままカッコよく床に着地し、せっかく溜めた埃を巻き散らかす

ガッシャーーーーンッ!

…はずだった。

そのはずだったのに、箒は床に着く前に軍部組二人のデスクを直撃した。ミカかアイさんか、どちらの物とも判断し難い品々が、箒の代わりに、床に着地する。

「やべっ!ミーナの薬莢とアイのタバコもどきが入った灰皿、落としちゃった!薬莢の中身出ちゃったし、灰皿も割れちゃったよ!?」
「無駄にカッコつけて、箒なんぞ降り回すからですよ!」
「んなっ…。あーた喜んでたでしょうが!」

うん。それは確かに。

確かにそうだけど、今は違う。

「とにかく、これは片しましょう。壊れた物をそのままにしておくわけにはいきませんから」
「それもそうだね…って、アレ?まだ何か壊れてる」

キリさんは、足の小指一本くらいなら砕けそうな、そんな重量感のある灰皿を指差した。
その下には潰された薬莢と、散乱した吸い殻がある。
だけど、言われてみればそこには、他にもまだ何かあった。何かピンク色した水溜まりができてるし…。隣には割れたビーカーがあるから、もしかしたらこれは、アイさんがうっちゃてた薬品なのかもしれない。

「マジッすか!?勘弁してくださいよ、あの二人の私物をこれ以上壊したら、僕らの命はありませんよ!」
「だからゴメンってば~」

キリさんは謝るものの、その顔には全く反省の色は見られない。
僕はキリさんの言葉を無視して、壊れた物を片付け始めた。

だけど、僕らは気がつかなかった。
ビーカーから零れたであろうピンクの薬品が密かに蠢き、そっと薬莢と吸い殻に触れ、化学変化を起こし始めていたということに。



(byミハエル)

「やっばいなー、うっかりメンテ中の銃を、事務所に忘れてきた。オマケに自作の薬莢まで放置だなんて…」

ある日の午後のこと。私は大急ぎで自警団の事務所に向かっていた。
事務所に忘れてきた銃と薬莢を取りにいくためだ。
どうも私は、仕事で使用するはずのこれらの道具を、うっかり事務所に忘れてきたようなのだ。家中探しても見当たらないのだから、ほぼそのはずだ。

「しかも、アイの奴の忘れ物も取ってこなきゃだしな。確かビーカーに入った、液体状の生物モジュールとか言ってたけど。」

全く知らない名前の品だが、そんな聞くからにヤバそうな代物、普通忘れるか?私も人のこと言えないけど。
重ね重ね、キリ達には申し訳無い。
私は急いで自警団の門をくぐり、事務所のドアを開けた。
そこには、給料泥棒と言われても仕方が無いほど、いつもの平和な光景が…

ドンガラガッシャーーーーンッ!

「ぎゃああああああッ!」

「タヒケテーーーッ!」

…広がってなかった。
何やら部屋一面にピンク色した液体が海のごとく広がっていて、その中に修理屋組がいる。
手をバタバタさせて、必死に逃れようとしているが、液体から同色の触手が伸び、彼らの自由を許さない。

何なんだ、これ。

「何…やってんの?」

事態がうまく呑み込めないので、近くにいたアヤトに声をかける。
アヤトは、愛想笑いのつもりなのか、泣き笑いのような変な顔をした。
暫くそうやって笑って誤魔化そうとしていたが、やがて観念したのだろう。私に、こう答えてくれた。

「…掃除、だよ。一応。」

嘘をつけ。

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