2017-09

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「バレンタイン小話、後日談」

こんにちは(或いはこんばんは)!
奥貫阿Qです。

昨日バレンタイン小説をあげたというのに、立て続けに話を考えてしまいました…(汗)
節分の時同様、好き勝手やったのちには余韻が残るんスね(汗)(汗)

そんなわけで、「バレンタイン小話、後日談」 を、今日ここに掲載します!
昨日アップした記事の続きの話ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

また、今回は「ある人物」の意外な過去が、最後に明らかにされますよ~。
その人の話は、また別の機会につらつらと書いていきたいと思っておりますので、今日はそのプロローグ的なものととらえていただければ…(苦笑)

では、今日の記事もどうかよろしくおねがいします!



「バレンタイン小話、後日談」
(byアヤト)

マリさんによる「バレンタイン連れ去り事件(前回参照)」のせいでおじゃんになった会議も終わり、ようやく我が自警団事務所も静かな時間を取り戻せた。

「やー、大変だったねえ。まさか昨日やる筈だった会議を、今日やることになるだなんてさ」
「昨日マリさんの誘いにホイホイ乗ってたくせに…。だけど、もうこんなのは御免だからな。次こんなことがあったら断れよ」

そうは言うものの、女性陣は比較的のどかな雰囲気を漂わせている。
文句こそあれど、やっぱり楽しいひと時を過ごしてきたのだろう。

「それに引き替え男性陣は…」
「何だよアヤト。お前が文句言える立場かよ?一人だけ暴走して、挙句、一人だけチョコ貰ってたじゃん」
「ちょっ!」

アイさんめ、何で女性陣の前でそんなこと言うんだ!?
ここにはチョコをくれた本人や、「何か盛り上がりそうな話大好き!」なキリさんがいるんだぞ!?
そんなことを言った日には…

「え?何、チョコ!?あっくん貰ったの!?」

がっついてくるに決まってるじゃねえか!キリさんが!

「ノーコメント!ノーコメントです、キリさん!」
「いいじゃん別にぃ!誰から貰ったの!?知り合い!?」
「うるせえ!詮索すんなよ!オカンかよ、あんたは!」
「オカンじゃないし!」

うわぁ…めんどくせぇ。
何かに興味を持った時のキリさん程、扱いにくい人っていないんだよなぁ…。
誰かヘルプ…。
首っ玉にへばりついてくるキリさんを引き離しつつ、僕は、誰か援護してくれる人がいることを切に願った。
そうでなきゃこの人、今日一日中この質問を繰り返してきそうなんだけど。

「そういえばアイ、お前は誰からも貰わなかったのか?」

お。
願ってみるもんだ。
目を合わせた訳でもないのに、援護をくれたのはミカ!昨日といい今日といい、彼女には世話になりっぱなしだな。…後で何かお返ししよう。
キリさんもこの話題に興味を持ったようで、すぐに僕から離れてくれたし。

「あー、俺?今年は、俺は何も。甘いもの嫌いだし」
「何だ。アイ兄さん誰からも貰わなかったんだー…って、うん?」

納得しかけたキリさんの顔が、たちまち「?」と、頭にクエスチョンマークが浮かびそうな顔になった。
多分、僕もそうだろう。
注意深く、今アイさんの言葉を、頭の中で思い出してみる。
…確かに言ったよな、「今年は」、って。
一体どういうことだ。「今年は」って!

「兄さん、前に誰かに貰ったことがあるの!?チョコ!」
「うん。ユバナ軍で、ミカ以外の部下から義理のをな。流石に食料を無駄にできねえから、貰ったのはチョコじゃなくてラスクとかだったけど」
「ラスクなら、かたくなったパンで作れるものねぇ。…でも、面白くないなぁ。仕事関係で貰ったのかぁ。私ゃてきっきり本命貰ったのかと…」

うん。僕もそう思った。
でも、義理かぁ。階級こそ訊いていなかったけど、アイさんはミカの上司だったはずだ。そして、ミカはシンタ君の元上司。シンタ君が二等兵だったから、二人の階級は自ずとその上ってことになるだろう。
てことは、立場もそれなりなのかな。やっぱり。
それなら義理チョコを貰うのも道理だろう。貰ったのはチョコじゃなくてラスクだったらしいけど。

「ねえ、ミーナ。兄さんの話、本当?」

キリさんはもう一度ミカの方を向き、確認していた。
ミカ一人だけが涼しい顔で、今の話を聞いてたものな。

「本当。だって私、甘いものが食えないこいつの代わりに、こいつ宛ての菓子を食ったんだから。結構多かったぞ」
「へえ!」
「中には毒物とか、明らかにヤバい目的のものもあって冷や冷やしたな」
「うわぁ…。全くどこでそんな恨みを買ったんだか…」
「私が訊きたい」

話しているうちに、その時のことを思い出してイライラしたのか。ミカは手元にある煎餅に手を伸ばすと、凄い音を立ててバリバリと食べ始めてしまった。
今日のミカは、声も作ったものの方だし、服装も野郎っぽい。いつものミカだ。
下手な野郎よりも男らしいし…本当に昨日、僕にチョコを持ってきた人と同一人物なのか、今更ながら疑問に思う。

「兄さーん。本命チョコって、貰ったことない訳?」

ミカの話だけじゃ満足できなかったのだろう。なおもしつこくキリさんは問う。
でもキリさん、性懲りもなく訊くなって。
アイさん迷惑しちゃうだろ。
今だって、この人にしちゃ珍しく、首かしげて悩んでいるし。
きっと随分昔のことも思い出してるに違いないよ。

「あー………」

ほら、とうとう「あー」とか言い出してるし。視線が宙をさまよってるし。
いい加減、「もうこの話はいいよ」とか言ってやれよ。

「……ある、かな。多分」

…何だと?
この人、今何て言った?

「だって俺、奥さんいたことあるもん。ずーーーーーっと昔に」
「「「え?」」」

その時、僕とミカとキリさん、間違いなくこの達三人だけが、地球上で唯一時間が制止していた状態にあっただろう。
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