2017-11

「入れ替わり計画①(下)―キリ&ミハエルver.―」 ※次回で①完結(汗)

こんにちは(或いはこんばんは)!
奥貫阿Qです。

珍しくお昼時にブログ更新できました!
予定が詰まり始めると、こうもさっさと作業が進むんですねぇ(遠い目)

さて、今日は「入れ替わり計画」の半ばの週…になるはずでしたが、今回アップする「入れ替わり計画①(下)―キリ&ミハエルver.―」 が、思いのほか長いものになってしまったため、あともう一回「キリ&ミハエルver.」をやろうとおもいます(汗)
三週連続!と謳っていたくせに、結局四週連続になりそうです…。
「おめぇもう長いんだよ!」と思われている方、スミマセン(汗)
なるべく早く切り上げて、次の話へ移りたいと思います!(ながーく話を書くのは悪い癖ですね…)

では、さっそく本編へ移ります!
長いのでさっさと(苦笑)

今回は冒頭に「Moon King」の世界に関わる物が多く出てくるため、最初に用語解説を載せておきます。
もちろん読み飛ばし可ですが、あったほうが小説の内容が分かりやすいので、一応。




【用語解説―小説内に登場する用語―】

○浮島:カザミ国上空に現れる、空に浮く小島。空に浮かべる理由は、「イノセニウム」という希少鉱物が起こす反重力のため。小型のものであれば現代の一戸建ての家くらいの大きさだが、大型のものとなると直径20キロメートル以上のものが確認されている。

○飛行船:カザミ内で発明された乗物。イノセニウムがエネルギーであるため、それを利用して宙に浮き、エンジンを使って移動する。所有しているのは、公的機関か輸送業など、ごく限られた人々が所有している模様。因みに超小型飛行船=現代の自動車くらいの大きさ。

○イノセニウム:カザミ国内における資源の一つ。主に電化製品や乗物のエネルギーとして利用されている。主に浮島から採取可能なため、故意に浮島を打ち落とす「密猟者」も多く存在している。圧縮すると反重力を起こす。

○巨塔:カザミ建国時から存在する、棒のような形状の巨大な塔。何故かカザミ国の首都・MK郡にのみ多く存在する。
八階建てのビルほどの大きさからスカイツリー級のものもあるなど、巨塔の大きさはバラバラで、用途も不明。どうも先の時代から存在しているものであるようである。カザミ国民が壊そうとしても、強度が強くて壊せなかった。



「入れ替わり計画①(下)―キリ&ミハエルver.―」
(byアヤト)

「もうすぐ現場っす!」

シンタ君の操縦する超小型の飛行船は、どんどんスピードを上げて飛んでいく。

「三時間前、突然小型の浮島が、ここの巨塔を直撃しました。浮島が落ちた理由は不明ですが、多分、浮島内のイノセニウムがなくなったからではないかと」

操縦しながらも、彼はこれまでに何が起きたのか、現状はどうなっているのかを、かいつまんで説明してくれた。
巨塔に直撃した浮島は、どういう訳か空中で火の玉と化した。その後粉々に砕けて地上に降ってきたというが、幸いなことに、浮島が当たったのは推定634メートル級の、最も高さがある巨塔の先端部分だった。そのため、地上に落下する途中でほとんどの火は消えたという。加えて言えば、落ちてきた浮島の破片も、大体が土くれのように崩れやすく、大きさも拳大の小さなものばかりだったので、被害は極めて少なかった。

「じゃあ、何で火災が?」
「その浮島の一部だけが、火が消えないまま落ちてきちゃったんすよ。それが、無人の倉庫の上に落ちてきて…」

僕の質問に、シンタ君は言いにくそうな表情を浮かべて答えてくれた。
そうか。いくら高度があるからといっても、完全に火が消えきらないまま落ちてくるってこともあるか…。

「幸い今日は休日ですし、近隣住民の皆さんの大半は外出しています。そのおかげで今のところ、死者や怪我人はいないませんが、とにかく火の手が酷いんす。早く消さなきゃまずいんすよ!」
「まずいって、どうまずいんだ」

そう言うのは、ミカばりに冷静なキリさんだ。
普段のキリさんなら絶対言わないこの言葉に面食らったものの、シンタ君は説明してくれる。

「馬鹿に冷静っすね…。ええ、まずい理由は、市街地に立ってるくせに、倉庫がデカいんすよ。その倉庫のほとんどに火の手が及んでいるんす。消さなければ、いつ近隣の家に燃え移るか…あっ!」

あそこっす!
そう叫ぶなり、その場にホバリングしながら、シンタ君は前方を指差した。
僕らが空の指差す方向を見ると、

「酷い…」

ある区画から、もうもうと黒い煙が上がっていた。空の上からでもちらちらとオレンジ色の光が見えている。
あれが火事の現場だって!?
僕達が今いる場所は、下手な山よりも随分高い場所だ。
そんな場所にいるのに、ここから見える現場は、人のこぶし大の広さじゃないか!

「市街地に建てるにしちゃ大きすぎる倉庫なんで、たびたび移転するよう言われてたんですがね…」

若手のシンタ君も、ここのことは前から知っているようだった。
随分有名な場所だったのだろう。

「いつまでも見ていられませんね…。現場付近に着陸します。皆さんは準備をしていて構いませんが、ちょっと揺れますんで気を付けて」

そうだった。
シンタ君の言うとおり、ここで見ている場合ではなかった。
あっけにとられている暇はないと自分に言い聞かせ、僕は段々大きくなる現場から視線を外し、降りるための準備を始めた。



「熱い!」
「ミカ、一気に息吸うな!肺がやられるぞ!」

地上に降り立ってみると、上空で見た以上に現場は酷かった。
炎はまさに天を衝くかのような勢いで伸びており、まるで龍が暴れ狂っているようにしか見えない。それなのに未だに工場の形が保たれているのは、余程この工場が強固な造りだからか。
幸い風はないものの、近くにいるだけでかなり熱い。むやみやたらに息も吸えない状況だった。

「ここの倉庫は、化学物質でも置いてあったの?かなり火の勢いが凄いけど」
「いいえ、アヤトさん。ここで扱ってたのは木材と石材のみだって報告があります。でも、もしかしたらここで荷物の運搬に使っていた機械が、浮島内に微妙に残ってたイノセニウムに反応したのかも。火災前に、『バリバリバリッ』っていう、雷のような音を聞いた人もいます」
「イノセニウムって、こんなにも機械に影響がでるのか?」

残念なことに、身の回りに科学だとか化学だとかの分野を教えてくれる人がいなかったため、僕はそっち方面の分野に疎かった。
浮島が落っこちてくるだなんて考えもしなかったけど、今後こういうことがあった時のために勉強しておこうかな。

「しかしよぉ、新兵太。その機械とやらがどんなものかは知らねえが、微量なイノセニウムじゃ滅多に普通の機械は反応しねえよ。ましてや、だだっ広い工場が火の海になる原因になるだなんて、あり得ない。こりゃあ消火のついでに出火元とかも調べた方がいいねぇ」
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!火!火ぃ消さなきゃ!」

アイさんが冷静に現状を分析してくれるも、一人のテンパりまくってる御仁によって、僕らに漂い始めた落ち着いた空気が一気に雲散霧消した。

「ミカぁ…せっかく僕ら、アイさんの説明のおかげで冷静になれそうだったのに…」
「マジでどうしちゃったんすか、教官殿!どっかで頭でも打ちました!?」

僕は消え去った冷静さとぶり返した余計な緊張感にため息をつき、シンタ君は緊張と度重なる「ミカらしからぬ」言動に、とうとう叫んだ。

「分かってると思うが、お前ら、俺はここを動かねえからな。炎や煙の様子から、お前らに危険を知らせる役目があるから。あと、怪我人が出た場合は医者もいるだろ」
「私はアイの説明を聞いた上での判断と、アヤト達の指揮を執る。だから、悪いけど一緒にはいけない」
「ええッ!」
「まさか二人共来てくれないの!?」

追い打ちをかけるように、キリさんとアイさんは「燃え盛る炎に断じて近付かない宣言」をした。そのせいで更にミカはテンパり、シンタ君の緊張感はMAXに達した。
何なんだ、このこっぴどいチームワークは。シンタ君以外はいつものメンバーだというのに、面白いくらいに仕事に取り掛かれない。
その理由は、要は僕らは「性格の入れ替わり」のリスクに対して、昨日も今日も何も考えていなかった。そういうことだろう。会話自体はいつもと同じ、しかし言う人が違うだけで、こうもチームの雰囲気に影響が出て仕事が進まないだなんて、思いもしなかったのだから。自警団という職業柄、こういう非常事態があると予測できたのに!

「ああ、もう…!」

もう全部めちゃくちゃだ!
誰か助けてくれ!!

「あっ、お前ら!ようやく来てくれたのか!」

何だかムシャクシャして怒鳴ろうとした時、偶然声をかけてきた人がいた。
MK分団の中で、僕達のことを知っている人は限られている。加えて、わざわざここで、空気も読まず(そもそも読んでいる場合じゃないけど)声をかけてくるMK分団員なんて、もっともっと限られている。
尚且つ、スクエアのメガネをかけている人なんて、たった一人しかいない。

「団長?」
「ああ、そうだ。煤まみれになっているが、俺だと分かってくれたか」

そうなのだ。
今の団長は、普段のかっこつけの面影はなく、顔中制服中煤にまみれてしまっている。
本来なら指揮をする立場にあるこの人すら、火に近付かなければならないなんて。やはり人手が足りないのか。

「まあ、それはいい。それよりも、あそこにいるご婦人に手を貸してくれないか。今MK分団員は人手がない。助けてやれるのはお前たちくらいなんだ」


団長が指差す先には、どこかのMK分団員に突っかかっている中年の女性だった。まるで般若のような形相になって、燃え盛る炎に近付こうとしている。
一体何があったんだ。火が燃える音、倉庫が崩れる音が酷く、良く聞こえない。

「『息子が!私の息子が、あの倉庫の中にいるんです!『あの倉庫で宝探しをする』とか言ったきり、うちに帰ってこないんです!』」

突然、さっきまで喚き通しだったミカが叫んだ。
こんな時なのに、何を?
アイさんを除く、ミカの周りにいる連中が、僕と同じような顔をしてキョトンとしている。
その表情に焦れたように、ミカは口を尖らせた。

「…鈍いなぁ。まだ分からない?あそこのご婦人がこう言っていたんだよ。この凄い音の合間から微かにそう聞こえてきたし、何より、唇の動き見れば分かるじゃない」



「熱い!」

ゴーッゴーッ、と、まるで巨大な鞴(ふいご)の群れの中にいるような轟音が周囲に響く。
いや、むしろ鞴の風を受ける窯の中か。吹き付ける熱の熱さといい、酸素が足りない息苦しさといい、まさに窯だろう。
明らかに人間がいるべきでない場所を、僕は、

「うう、やっぱり熱い…」

…さっきからしきりに「熱い熱い」と連呼するミカと共に進む。
ミカが役立たずになっていると知らない団長は、僕とミカを子供の救助に向かわせてしまったのだ。妙に冷静なキリさんも同意しちゃうし、それで「いいえ出来ません」なんて言う馬鹿はいないだろ!

「ミカ、頼むからいちいち喋るのを止めてよ。集中できないじゃないか」
「だって熱いんだもんさ」
「熱いのは僕だって同じだよ。そして、ここにいるらしい子供もね。急ぐよ」

ミカにはやや軽い調子でそう言うものの、本当に急がなきゃまずい。
この暑さと酸素の薄さ。ほぼ成人のような僕らでさえ参るのに、果たして子供だったらどうなのか?
そう考えると、一刻の猶予もないだろう。

「もう随分進んできたと思うけど…ミカ、君、子供の陰みたいなの見ていない?」
「全然…あっ、でもあそこ!」
「うん?」

恐らく、山からそのまま持ってきたのだろう。そこには、加工も何も施されていない大きな岩が鎮座していた。そこの隅、ミカが指差したところに、何か動く影がある。

「…ミカ、でかした。多分、僕らが探している子供だよ」

僕はミカにそう声をかけると、そのまま影に近付いた。
…ああ、やっぱり子供だ。可哀想に、まだ4、5歳くらいじゃないか。

「…君、火事の前にここに忍び込んだ子かい?お母さんが心配してるよ」
「…?」

子供はキョトンとしたままだ。多分、音が凄すぎてよく聞こえないのかな。
仕方ないので、今度は分かり易いように手を差し伸べながら喋った。

「僕らは君を助けに来たんだ。お母さんが外で待っている。ここから出よう」

僕がそう言うと、子供はこちらに手を伸ばしてきた。
が。

「い、嫌だ!僕は行かない!」
「え!?」

伸ばした手を引っ込めて、子供は頑なに嫌々と首を振った。
何でだ!?

「君、どうして外に出たくないの?ここにいても、いいことないじゃない」

若干フリーズしかかった僕を押しのけて、ミカが子供の前に顔を出す。
どうでもいいけど、僕の首を捻じ曲げるようにして退かすな。鞭打ち症みたいになっちゃったらどうすんだ。

「ねえ?」

僕の視線での抗議なんて目もくれず、ミカは少年に向かって小首を傾げた。
彼から見れば、大の大人がするその態度に安心したのだろうか。こわばった表情が少しだけほぐれ、おずおずと喋りだす。

「…だって僕には、母さんなんていないもん」
「?どういうこと?あの女の人は、君のことを『息子』って言ってたんだけど」

ミカの言い分はもっともだ。「息子が中にいる」、確かにミカはそう訊いたらしいし、僕もそういう状況だと知ったから、ここまでやってきた。
それなのに、どういうことだ。「母さんなんていない」って…。

「僕、父さんと暮らしてるんだ。でも父さん、昼も夜もうちに居なくて、僕よく外で遊んでんの。今日もそうしてたら、あの人が来て僕を攫おうとしたんだ」
「…『攫おうとした』?」

それってもしかして。
ダメ元でミカに視線を投げてみると、彼女は小さく頷いた。
…やっぱりあれか、人攫い。
僕がいた国や、ミカとキリさんがいた国にもいたあいつら。あいつらが湧くのは貧乏な国ばかりだと思っていたけれど。
そうか、こんな豊かな国にまで。

「僕、必死で逃げてここまで来たのに…。外にはあいつがいるんだろう!?だったら僕、行きたくない!」
「…父さんに会えなくなっても、いいの?君がいなくなったら、父さんきっと泣いちゃうよ?」

僕がそう訊いてみると、子供はキュッと小さく口をすぼめた。
彼の気持ちも分かるけど、ここにいてはダメなんだ。女の人はこちらで裁けるし、彼は親元に届けることができる。
何もこんなところで死ぬことはないのに。

「多分大丈夫だもん。父さん、大人だし、我慢できる。…僕も我慢するし」

子供はそれだけ言うと、自分の両膝を抱え、ちょうど体育座りのような体勢になった。
意地でもここを動く気はないのか?
今ならまだ逃げられる…。

「…そりゃ大人は、子供よか強いさ」

不意に、ミカが子供にズイッと近づいて、そんなことを言った。
そそのままミカはその子を突然抱え、にっこりと笑う。

「「え?」」

僕と子供の声がダブる。
ミカ、一体何を?

「子供確保!アヤト、すぐここを出よう!」
「えっ!?」

あっけにとられている僕を無視して、ミカは子供を抱えたまま、いきなりダッシュした。
速い!流石は自警団教官兼現役猟師!

「離せ!離せよ!」
「無理無理!君をここから助けることが、私の仕事だもの!」

にこにこにこにこ、こんな地獄のような業火の中で、炎にあぶられる石や木や倉庫の壁が崩れる音が響く中で、ミカの笑顔だけが異様だった。
まるでピクニックに来た子供のように、楽しげに笑っている。
だが、その笑顔は直ぐに引っ込んだ。
急に真面目な顔顔になると、腕の中にしっかり抱きかかえた子供に話しかけた。
視線は常に前だったけど。

「それにね、君、大人を買いかぶり過ぎ。大人だって、君ら子供と同じ人間なんだ。悲しい時は悲しいし、苦しい時は苦しいんだよ。ましてや、自分の大切な人を失ったら、きっと悲し過ぎてどうにかなっちゃう」

ミカのその言葉に、子供は暴れるのを止めた。
「大人」側である筈のミカの言葉が意外過ぎて、驚いているような表情だ。

「第一君、とっても大切にされてるようじゃない。君の服は綺麗だし、ほっぺはふっくらだもの。…だから、君は帰らなきゃ。私みたく、自暴自棄になって変なことしちゃダメだよ」



(その頃の屋外)
(byアイ)

「いやぁ…二人共大丈夫っすかねえ?特に教官殿。何か調子悪そうっす」

ミハエルとアヤトが中に入ってから十分後、水をザンザン浴びせたり、非常時用の土嚢の中に入っている砂も振り掛けたりしたおかげか、火の手は段々弱まりつつあった。
そのことを俺に報告しに来たシンタは、弱まったとはいえど、未だに燃えている倉庫を見やり、そう呟く。
心配してもしゃあないよな。だって、倉庫に入る前からあんな調子で、倉庫に入ってからは十分経っても出てこないのだから。「ダ○・ハード」並みの不運と場数を潜り抜けてきたミハエルがこんな様じゃあ、奴を知ってる奴はきっと心配するだろうさ。
俺を除いてw

「シンタ、ちょっと御免…アイ兄さん、今いい?」
「んお?」

俺ンとこにやってきたのはキリだ。
何だこいつ。指揮はどうした。トランシーバーでアヤトらに指示出さねえとまずいんじゃねえの?

「別にいいけど。キリちゃん、何ね?」
「大した用じゃない。さっき団長が指差していたご婦人。あの人を捕まえておいてほしいだけだ」
「はい!?」

そう言ってびっくりしたのは俺じゃねえ。シンタだ。
無論俺も「?」ぐらいには思ったが。
だが、ミハエルばりに非常時の勘が冴えているのが今のキリだ。何か理由があるんだろう。

「…理由は」
「うん。さっきからあの人、現場をちょくちょく離れているようなんだよな。どこに行っているのかは分からないけど、普通、自分の息子があんな炎の中に取り残されているのに、現場を離れられるか?もしかしたら家族に電話をかけに行っているだけかもしれないが、家族に電話しに行くにしても普通の施設や家庭には電話なんてない。ましてや、あの人の身なりからは電話を持っていそうな様子が見られない」
「ははぁ、成る程ねぇ」

まあ、それはそうだ。
あの女の来ているものは、継ぎが目立つボロ。電話の「で」の字も関係なさそうな格好だ。あんなんじゃ裕福な家でない上、公共機関に勤めている人物でもないだろう。
なのにこの場を離れる、か。

「それに加え、近くで彼女を観察していたら、まるで親の仇でも見るかのよう目で火事を見て、思いっきり舌打ちしていたんだ。何だか変じゃないか?」
「…ふぅん?」

舌打ち。あれって、イライラしたりした時に出るんだよな。いつものミハエルといい、昨日のこいつといい、俺は週に十回は舌打ちをされている。その様子から考えるに、舌打ちはイライラからくるものだろう。
息子が死ぬかもしれない時に、イライラ…ね。

「おーけい。じゃ、早速」

確かに妙なことだし、何より副団長命令だし。
俺は懐からリモコンを引っ張り出した。
キリとミハエルに仕込んだような超小型のアンテナをあの女に飛ばし、設置できたらスイッチを押す。

「ああっ!あの女の人が倒れた!…スンマセン、お二人共!俺、ちょっと行ってきます!」

…その間、十秒足らず。
シンタがあの女に駆けつけるよりも早えわ。

「ありがとう兄さん」
「どーいたしまして。…っていうかキリちゃんよぉ、女の異変に気が付いたのはいいけど、指揮は?ミカ達が入ってから全然連絡とってねえし、あいつら困ってんじゃね?」
「今の私が指揮しても、逆に迷惑だと思うんだ。…指揮官としての能力は、今の私にはないと思うから」

そう言って、キリは自嘲気味に笑う。
ああ、辛気臭えったらねえ。やめろやめろ。

「今の私は、今の私にできることをする。…ただ、それだけ」
「…役立たずな指揮官としての立場より、援護射撃を優先ね。つまり自分が最も役に立つ働き方をするってか」

その嫌に冷静過ぎる考え方、まんまミハエルじゃねえか。
ここまで性格が入れ替わるって、何だか怖いね。



「ほらアヤト、急いで急いで!」
「ミカ待ってくれ!」

僕達がこの倉庫の中に入って、きっと十分以上経ってしまっているだろう。
子供からは荒い息が聞こえてくるし、僕らにとっても大変危険だ。
早くここから出なければ。

「ミカ、この先は加工前の木材がいっぱいあるから!気を付けて!」
「分かってる…って、アヤト!上!」
「ああッ!」

ミカを注意していたら、僕の方が危ない目に遭いそうになった。
僕が飛びのいたところには、一抱えほどもありそうな丸太。ミカの指摘がなければ、こいつが直撃していたことだろう。
…ああ、今気が付いた。よくよく考えてみたら、ポン引き事件の時といい、いつもの演習といい、僕はミカに注意されてばかりだ。もしかしたら僕、無意識のうちに「ミカに注意される」ことに慣れ、彼女に頼りきりになっていたのか?彼女が指摘してくれるから、と、油断してやいなかったか。
彼女がこんな状況になっていても、尚。

「…嫌だな。これじゃ完全に僕、ただの頼りない男じゃないか」
「アヤト何言ってんの!?早くおいでって!」

ミカに手招きされて、僕は慌てて前に進む。

「何か考えてるようだったけど、そういう場合じゃないからね!?」
「ごめん!…あッ、ミカ上!」

今度は僕が叫ぶ立場になった。
誰がどこからやったのか。まるで瀑布のような大水が、倉庫の屋根を突き破って降り注いできたのだ!

「ぎゃああ!なにこれ!?誰がどうやってこんなことを!?」
「分からない!でも、僕らにとって大迷惑なことだってのは分かるよ!」

本当に迷惑だ。火を消さなきゃいけないから仕方ないが、この大水は火を消すと同時に、高く積まれた丸太をなぎ倒し、石や岩を崩し、僕らの行く手をより一層危険なものにしているのだ。
…これやってる皆さん、僕らの能力を過大評価し過ぎ!
こんなことされちゃあ、余計脱出しにくくなるじゃないか!

「急ごうミカ!焼死の危険は減っても、圧死の危険が増した!」
「おお!」

もう走り過ぎて足が痛くなってきているが、そんなことに構っている暇はない。
僕らはより悪くなった足元を気にしつつ、走るスピードを上げた。

「あっ、アヤト!前前!」
「分かってる!」

でも、何て運が悪い。あと少しで出口、というところで、うず高く積み上がっている丸太に、ゆく手を阻まれた。

「ミカ、後方は?」
「行けない。さっきの大水で、後ろもふさがれた」
「マジかよ…」

しかも何故か、さっきあれだけの大水を食らったというのに、炎はまた勢いを増し始めた。
何てことだ…。ここから脱出しなきゃ、火からは逃れられない。
…どうする。
ミカも僕も、何秒間かは木でできた巨大な壁を眺めるだけだった。

「…仕方がない。アヤト、その子を連れて、ここを出て」
「…は?」

何?
ミカ、今何て言ったんだ?

「ここを出てって言ったんだ。ほら見て。さっきの大水にびっくりして、私、足を変な方向へやっちゃったんだよ。そのせいで、どうも足挫いたっぽい」

ほら、とミカがズボンの裾をめくり上げると、そこは微妙に腫れているようだった。

「ね?だから私じゃ、この子を無事に外へ出せないんだ。だから頼むよ」
「…じゃあミカは」

そうだ。今まで子供を抱いて逃げ続けたミカ。
彼女は僕よりも体力を消耗してしまっているんだ。
その上足を挫いて…彼女はどう逃げるんだ?

「幸い、出口はもうすぐだし?アヤトさえ逃げ切ってくれれば、私は一人で逃げられるよ。その方が余裕持って逃げられるし」
「それは分かるけど…でも、ミカ」

猶も僕が言い募ろうとした時だ。
不意に、唇に何か感触があった。
何だこれ?と、一瞬戸惑うも、自分の唇に何が当てられたのかすぐに分かった。
指だ。彼女の人差し指。
キリさんが見ていた映画で、何かカッコつけた女がよくやっていたあの行動だ。
あれはフィクションの世界だからあんなことができるんだ、フィクションの世界だから映えるんだ、と僕は信じていたけれど…現実でもやる奴がいるんだ。そしてその人は、映画さながらのいい女だった。
ただ、釣り合ってないのは、男の方だけで。

「私を過小評価し過ぎ。これでも修羅場をくぐり続けてきた身だよ。自分のことくらい、自分で何とかできる」

もしかしたら、性格が元に戻り始めているのか。今のミカはいつものキリさんのようなヘラヘラ顔でも、真面目な時のキリさんのような菩薩っぽい微笑でもない、外国の女スパイのような微笑を見せていた。
…これ、絶対キリさんがする顔じゃない。紛れもない「ミカ」の顔だ!

「ミカ…あの、」
「いいから、先に行ってよ。後で追いつく」

そう言うと、ミカは子供を僕の方にやると、どこをどう行けばうまく逃げられるかを教えてくれた。
…足さえ痛めていなければ、楽に逃げられる方法だった。

「じゃあ、ミカ。また後で」
「うん。その子をよろしく」

そのまま僕とミカは分かれ、ミカはここにとどまり、僕は壁をよじ登り始めた。
このままよじ登れば、大人一人と子供一人くらいなら、楽に通り抜けられる隙間があるんだ。

「…兄ちゃん、いいの?あそこにいる人、兄ちゃんの恋人でしょう?」

僕にしがみ付く子供が、不意にそんなことを言った。
一瞬、伸ばした手が止まったが、すぐにまた手は動き出す。いや、それを言われてからはずっと、無理にでも手を動かし続けた。

「恋人じゃないよ」

息をつく合間合間に、僕は子供に答えた。

「でも、あの人の恋人になる人は、きっと、今の僕よりも強い人なんだろうね」

…いいや。むしろ「今の僕よりも強くなくてはならない」だろう。
彼女を守れずに恋人気取りでいる野郎なんて、不釣合いもいいところだ。
そんな奴、所詮「いい女」には似合わない。



(byアイ)

「アイさん!アヤトさん、今出てきました!子供も一緒です!」

放水開始から暫く経った後、シンタが俺のところへすっ飛んできた。
先程、先の時代のようにホースで大量の水で消火に当たったものの、火が収まったのは一瞬だけだった。再び勢いよく燃える炎の中を、あの坊は無事に生還を果たしたらしい。
だが。

「出てきたのは、アヤトだけか?ミカは?」
「いません!アヤトさん一人です!」
「…何?」

ミハエルは帰ってきてない、だと?
いくらキリ化しているとはいえ、奴が今まで培ってきた経験や勘がパーになる訳じゃない。
それなのに帰ってこれないとは。

(所詮、それまでの実力だったってことかねぇ?)

声に出さずにそう思い、声に出さずに笑ってしまった。今まで見てきた「戦いに関わる」連中の中で、ミハエルは群を抜いて強かった。ハッキリ言ってしまうと、センスがあったんだ。戦士向きのセンス。
集中力、執念、その他諸々の思考回路が、いかにも戦い向きにつくられたって感じ。
だが、その一方でそのセンスでゴリ押す癖があったため、いざどうしようもないピンチになると、奴は弱い。
誰かからの救いの手がないと、いつ死んでもおかしくねえってのがミハエルだった。
しかも、自分からは救いの手を求めないってのも、奴の悪い癖なんだよな。

(あいつ、好かれる奴にはとことん好かれるからなぁ?そういう奴が自ずと助けてくれるって、無意識に思ってんじゃねえの?)

だとしたらとんだ甘えだが。
青い考え過ぎて、笑う気も失せるわ。

「あ、アヤトさん、こっちに来ます」
「ん」

途中で、ガキをラグに引き渡すのが見えた。
アヤトはラグに何か話しているようだが…多分、さっきのキリの不安が的中したんだろう。ガキを引き渡されたラグは真っ青になり、ガキを抱いてどっかに行っちまった。
あーあ、あんなに焦って走っちゃって。転ぶなよ?

「ラグさん!子供抱いたまま走らないでください!…すんません、俺今度はラグさんの方を手伝ってきます」
「おう。ご苦労さん新兵太」

ご丁寧にお辞儀をして、シンタは走り去っていった。
…さて。今度はアヤトからの報告を聞くか。何だかこいつ、しょぼくれてるけど。

「お前もご苦労さん、アヤト。ガキは無事だったようだが、ミカは」
「…まだ、あの中にいます。足を挫いた上、丸太で退路を断たれて動けません」
「あっそ」

マジで運がなかったようだな。ミハエルの奴。

「『あっそ』って…それだけですか?」
「そうだよ。俺は報告を聞いて情報分析するだけだからな。アイツを救うのは、MK分団員の仕事だろう。本来ならさっきの救助活動だって、MK分団の仕事だったんだぜ?俺らの仕事は、MK分団の手伝い程度なの」
「…じゃあ、すぐにでも呼んでください」
「ああ、呼ぶよ。…おーい、副団長!ちょっと!」

俺は、ずいぶん遠くで、先程捕えた女をカンナに引き渡していたキリを呼んだ。
しっかしなかなか来ねえな。もしかして聞こえてない?

「ふくだんちょー!おーい!」
「…あの、アイさん?できれば直接MK分団の人を呼んでいただけますか?」
「あ?無理だろ。こちとら上下関係がはっきりしている組織だ。下から上へ、がきちんとできてなきゃ、あとで困ったことになるんだよ。だからまず、副団長に言わなきゃ」

俺は猶も「おーい!」と呼びかけるが、キリは一向にこちらに反応を示さない。
マジで聞こえてねえのか。

「あ、ようやく反応示した…って、何だありゃ。キリの奴、バナナの皮で滑りやがった。もしかして、性格が元に戻り始めてる?」
「えっ!?やっぱりそうなんですか!?」

俺の一言に、アヤトはいきなり元気な反応を示した。
何だ、そんなに驚くことか?
事務所からここまで来るのに一時間、更にここでてんやわんやしているうちに三十分は経ったぞ?何だかんだで、元に戻り始めてもおかしくねえ時間じゃねえか。

「じゃ、あの表情は、やっぱりミカのものだったのか…?」
「あー、アヤト?アヤト君?俺状況が全然分からないんですけど?」

恐らく倉庫内で起きたことを言っているんだろうが、言っている内容が何を示しているのか、いまいち分からん。
何?何かいいことあったの?

「…アイさん、ミカとキリさんの性格は元に戻りつつあるんですよね?」
「うん。そうらしいな」
「じゃあ、キリさんはまたボンクラに戻るんですか?」

ボンクラって…あれは仮にも、お前の師だぜ?
いいのか、そんな口きいて。
そうは思うが、俺は口に出さなかった。
出す必要がないし、何より、状況説明のが先だろうから。

「戻るんじゃね?遅かれ早かれ」
「そうですか…。キリさんは、リーダーとしてのセンスはあると思います。でも、変な時に変なポカをするじゃないですか。今そんなポカをされちゃたまったもんじゃないです」
「そりゃそうだが…」

説明したらしたで、散々な酷評だな!?
こいつ、今までただの坊ちゃんだとばかり思っていたが、どうもそうじゃねえらしい。ミカより素直だが、少なからずミカと同じにおいがしやがる…。

「それに、キリさん、こちらに全然気づいてくれませんし…。このままでは時間の無駄です。僕がミカを助けに行きます」
「お?」

またしても意外。自警団員がそんな勝手なことをしたらまずいだろうに。
…ああ、でも今は非常時だからな。まだ許されそうだ。

「下っ端のお前がやってくれんのか。それならまだ、報告も楽でいい。…だが、燃え盛る炎の中に、よくもう一度飛び込もうって気になれるな?理由は?」

唯一、それだけが疑問だった。
何故、敢えてまた危険を冒そうとするのか。
それを是非、こいつの口からきいてみたい。

「…時間がもったいないというのが一つ。あと一つは、僕は、いい男には程遠いですがね。『頼りない男』というカテゴリーには入りたくないんです。特に、ミカのような人には、そうは見られたくない。…言うなれば、僕の意地です。たったそれだけです」

それだけ言うと、アヤトはその場を走り去ってしまった。
ああ、あいつも焦って走りやがる…。

「あれ、あっくん行っちゃったか」
「およ?」

いつの間にか、俺の横にはキリがいた。
「あっくん」呼びをするってことは、もう性格が完全に戻ったようだな。三時間もかからなかったか。

「勇敢だよねえ。流石は我が弟子!」
「どうだか。勇敢と匹夫の勇は紙一重だぜ?ましてや、助ける方はミカが助かるって信じてるようだし、助けられる方は必ず助けが来るって、信じきっている。今の世の中、その関係が上手くいく訳ねえのによ。アホか」

そこまで言うと、俺の口からはは自ずとため息が出てきた。
そして何気なく視線をキリの方へ向けると。

「…うん?」

ちょっとゾッとした。
キリの奴、今までにねえってくらい真剣なまなざしで、弟子が走っていた方向を見ていやがるんだ。
その眼差しは、そんじょそこいらの鈍(なまくら)…切れ味の悪い刃物よか鋭い。

「アホは兄さんの方さ。助ける方は助けようと本気になる、助けられる方はきっと助けてくれるって信じる。まずその信頼関係がなきゃ、助かる者も助からないよ」



(byアヤト)

「ミカー!大丈夫かー!?」

アイさんの元で愚痴らせてもらった後、僕は来た道を大急ぎで引き返した。
そうだ。指揮官が抜けている且つ、連絡に時間をかけているようじゃ間に合わない!
ミカは待っててくれてるのに、それじゃ助からないじゃないか!

「ミカー!」
『…ぅ』

あの丸太の壁のところ、あそこで、人の呻き声が聞こえた。
ミカだ!まだ生きている!

「…ああっ!」

壁のところに、ミカが倒れていた。手足を投げ出すような格好で倒れ、両目は閉じられていた。
彼のこめかみの辺りからは血が流れ、頭のすぐ近くには、血の付いた丸太が転がっている。
…一足、遅かったのか…?

「…ミカごめん。見捨てるようなまねをしてごめん!」

もしかしたら、まだ生きているかもしれない。
そんな儚い希望のためか、ミカに縋り付いたものの、僕は慎重に彼女の頭を自分の膝の上に載せた。
頭を高くすることで、頭に回る出血量が抑えられるって、何かの本で読んだような気がするから。…もしかしたら、脳卒中の応急処置だったかもしれないけど。

「ミカ、生きているなら、返事をしてくれ。頼むから…」
「…見捨ててなんかいない。あれは私が言ったことじゃないか」

性格入れ替わり以降、久々に聞く、ミカの作った声が耳に届いた。
目は閉じられているけど、口が動いてる。
ダメ押しで鼻のところに手をかざしてみると、微かに息が当たる。
彼女は生きている!

「よかった!間に合った!」
「それだけじゃない。この通り、多分性格も元通りだ」

さっきよりもはっきりした声で、ミカは答えてくれた。

「アヤトが出て言った直後に、何だか頭が冴えてきたんだ。酸欠か、でなきゃ元通りになったんだと思って、大急ぎでここの壁を登った」
「はぁ…」

僕がいなくても、ミカの奴、めっちゃ元気じゃないか。
何なの、さっきの今生の別れみたいな展開は。
僕の決心すらも、彼女の不死身っぷりには瑣末なことじゃないか。
まさに「ダイ・○ード」

「でも、詰めが甘かったな。あと少しで地面だ、と思った途端に手を滑らせて、コンクリの破片で頭を切ってこの様だ。おまけにさっき、丸太が頭すれすれに降ってきて、用心して暫く起きられなかった」
「…具体的な説明をありがとう。もうすっかり普段のミカだね」
「そうか?じゃ、私は酸欠じゃないのか」

ならよかった、と、ミカは挫いた足で立ち上がろうとするも、流石にそんなことはさせられない。
せっかく助けに来たのだから、僕が手を貸さないでどうするんだ。

「自分で立てる」
「無理しないでよ。君には早く怪我治して働いてもらいたいんだから」

…というのは建前で、ホントは先程気付いた、身近にいた「いい女」に少しでも近付きたかったからなのだが。
まあ、それは言わなくてもいいだろう。

「…ところで、アヤト」
「うん?」

…ヤバい。本音バレたか?
黙っていたことでキレられるのか?
一瞬身構えた僕だが、彼女から聞かれたのは、何でもない、ただの事務的な質問だった。

「アヤトが私を助けに来たのは、誰かの指示で?」
「いいや?僕の独断だ。後でこってり絞られるんだろうなぁ…」

それだけが気が重い。
でも、その対価となるものはバッチリ得たんだから、我慢する。
拳骨でも始末書でもどんと来い、さ。受けて立つ覚悟はできている。

「…そうか」

でも、余程僕の顔が情けなく見えたのだろうか。
ミカは節分の時にも見せた、笑みをこらえるような顔をして、見え始めた出口を見ていた。

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