2017-11

何とか更新できた…―「Doll」⑩―

こんにちは(或いはこんばんは)
奥貫阿Qです。

「もしかしたらお休みかも知れません…」と、前回申し上げましたが、何とか更新できましたよ…。
いやぁ、「Doll」シリーズのストックがあってよかった…。
しかし、今回は大変短いです(汗)
「続きやいかに!?」ってとこで、都合よく話がぶった切られることとなります(汗)(汗)
続きも通しで読みたい!という方は、次回作をお待ちください。
(最近進むペースが遅くてすみません…)

では、ボチボチ本編へどうぞ!
次回も多分短い…んじゃないかなぁ。多分…。



「Doll」⑩
(byミハエル)

「わっ!わっ!わっ!わっ!」
「…」

やはり、侮れる相手なんかじゃなかった。
かれこれ十五分間は動き通しなのにも関わらず、この男は一切息が乱れていない。
体格や、筋肉の動き方を見ても、明らかに運動していない体なのに。何故。

「わあああっ!危っ、危なっ!」

おまけに、こんなに無駄口が多いのに。
いちいちきな臭い奴だ。

(…あれ)

気のせいだろうか。
何だか、ホントに何かが焦げるような臭いが、鼻をかすめた。
それも、森の中ではほぼあり得ない、機械の類が燃える臭い。
さりげなく、もう一度空気の臭いを嗅いでみるが…。
…うん。確かに、機械が焦げた臭いがする。
それも、私のすぐ前で。

(私のすぐ前っていったら、この男しかいないじゃないか)

まさかと思い、よくよく男に注目してみた。
…ああ。

(ズボンの両裾から、煙が…)

しかも、時々私の鼻まで届くこの煙。
さっき私の鼻をかすめた臭いと同じじゃないか。

(通りで疲れない訳だ。この男の脚は、義足か)

それも、機械じかけの義足らしい。
さっきからメカばっかり取り出しているこの男のことだ。
多分、何らかの事故で自分の脚がなくなった時、機械の義足を取り付けたんだろう。
それも、敢えて人本来の脚の性能より、ずっと高性能なものを。
…とんでもねぇ奴がいたもんだ。

(何でもありってやつか。どこぞのスナイパーでもあるまいに。)

私は、いつだかレン国で潰した元同胞のことを思い出した。
頭に血が上りやすい上に、視野が狭くて思い込みが激しい。こせこせした男だったよ。

(何だかあの男と、同じ匂いがする)

それに気づいちゃ、ますます早くつぶさなくては、と思ってしまう。
嫌な予感は増す一方になる。

(しかし、それじゃあ素手での攻撃は止めた方がいいな。この男がハインリヒみたいなタイプだとしたら…)

フェイントから、一撃で倒そう。
レン国の時みたいに。
そう思い、私は脚を振り上げ、もう一度男に蹴りを入れる
フリをした。

「わああっ!」

泡を食った(ように見える)男。
視線は完全に、大きく振り上げられた脚に向けられている。
その隙に、私は、上着の内側に手を入れた。
ほぼいつも、小型の銃をそこに入れているんだ。
何だか妙に新品ぽく見える銃を抜き出し、男に向けて放った。
が。

「ほでッ!」

銃を持った手が、突然しびれた。
それからすぐに、しびれが全身に広がっていく。
まるで、全身を電気が走り抜けたようだった。

(まさか、電気を発生させる装置でも忍ばせていたのか?服か義足に隠し切れるほど、小型な装置を?)

一瞬で手足は硬直し、まるで棒のように突っ張った。
体を支えることなんてできるはずもなく、私はそのまま地面に倒れた。

「ふうぅ…。随分と手こずらせてくれたねぇ。まさか人でもないものに、ここまでガッツがあるだなんて…」
「…なン」

何だと、と言おうとしたものの、頬の筋肉も緊張してしまっていて、口をまともに動かせなかった。

「安心していいよ。この国ならもしかしたら君に会えるかもって思ってさ。さっき偶然会った男の子に、伝言を託しておいたんだ。君が俺のとこに来たら、自然と伝言は再生されるように」

…取り敢えず、この男に言いたいことは色々あった。
私を「人でもない」と言った訳は何なのか。
「さっき偶然出会った男の子」とは誰なのか。
その「男の子」とは、まさかシンタの事じゃないのか。
シンタなのだとしたら…何故、彼の脳をあそこまで傷め付けたのか。
色々言いたかった。
の、だが。

「…あとは、そのまま男の子がナビの役目を負ってくれるだろう。一応、ユバナの時にした目の手術は成功していたようだし。あとは、見えるものに導かれればいいだけの話さ」

まるで、ふっと頭に冷気を吹きかけられたような感じがした。
かけられてもいない冷気の流れと共に、何だか頭のてっぺんから意識が抜けていくような感覚も味わった。
それと同時に、手、足、それから口まで、体全体が鉛のように重くなっていく。
私の体なのに、私の体でなくなっていく。ただの物になっていっている。
…そんな気がした。

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