2017-09

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お久しぶりです!「Doll」最新話、更新します。

こんにちは(或いはこんばんは)。
奥貫阿Qです。

2ヶ月ぶりの更新になって、すみません!
ようやくネットを繋ぎ、仕事も落ち着いてきたので、久々に最新話が書けました(汗)

中々進められなかった分、今書いている部分の雰囲気を再度確認しながら、また更新していくつもりです。
シリーズも(少しずつですが)終盤に近付いてきているので、今暫くお付きあいいただけたらと思いますm(__)m

それでは早速、「Doll」最新話をお楽しみ下さい。
次回は、今日と同じく「Doll」の最新話と、できたら自分への発破がけとして書いてるものを掲載する予定です。



「Doll㉓23」
(byキリ)

「えええええええッ!?」

速い!めっちゃ速い!
あっくんの奴め、「手伝わせる」とか何とかほざきながら、オオトリ一人(一羽?)に全てを任せてしまった。
ホバリングさせたオオトリをめいいっぱい加速させ、暴れまわるミーナに突っ込ませたのだ!
辺り一面に埃や砂が舞い、上からは瓦礫が降ってくる。目が開けてられない。
突風で体が吹き飛ばされ、ごろんごろんと無様に転がる。
それと同時に、耳が裂かれるような鋭い音がしたが、幸い、鼓膜は破れることなく、無事だった。
だけど、音が止み、砂嵐も止み、ようやく目が開けられる状況になると、そこは酷い光景になっていた。
さっき以上に砂がつもり、何がどこにあるのかわからない。
見えていた機械らしきものは影も形もなく、辺り一面、ただの瓦礫の山だ。
これじゃあミーナ達がどこにいるのかも分からないじゃないか。
唯一幸いだったのは、あっくんがすぐ隣に飛ばされてきたことだったけど…。

「ちょっとあっくん!無責任が過ぎやしない!?ソニックブームみたいなのが起きたんだけど!?」
「しょうがないでしょ!ああでもしなきゃミカは止まらないだろうし、第一、オオトリがあそこまで全力のタックルを仕掛けるだなんて、僕も思わなかったんですよ!」

身内なので、手加減するもんだとばかり!そう言うあっくんを、師として咎めないわけにはいかない。
胸ぐらを掴み上げ…いや、掴み「上げる」のは身長的に無理だから、胸ぐらをひっつかみ、鼻と鼻が触れるんじゃないかという距離まで、顔を近づけた。

「あんたねぇ、アイ兄さんといい、リヒトといい、ミーナといい、さっきから全身全霊で手加減なしの奴らがひっきりなしに出てきてんじゃん?もう遠慮は無用の無法地帯じゃん?この期に及んで遠慮しようなんていう賢い奴が出てくると思ったの!?」

暗に「お前らマジでやってくれたな」という、アイ兄さんとリヒト向けのディスりを加えながら、私はあっくんを叱った。
「あたしゃ怒ってんですよ」、という顔で言ったが、果たして彼にどこまで伝わったのだろうか。
こういう時ほど、場の流れを呼んで、冷静な判断をしてほしいと思うのだが。

「…場の空気が読めなかった点は、反省しています」

お。案外無事に伝わったようだ。

「でも相変わらず、あんたって怒った顔がギャグですね。真面目に見るほど、冷静さが戻ってきます」
「どーいう意味だ、アホんだらァッ!」

君より私の顔のが、場の空気が読めてないとでも!?
そう言おうと思ったが、言ったら最後、「そうですね」とでもかえされそうだったので、そのまま黙った。

「あからさまにシュンとしないで下さい、腹が立つ」
「…」

いや、何で君に怒られなきゃダメなん?

「それよりも、」

ちょっと。

「あれを見てください」

話変えんじゃないよ、と口に出しかけて、止めた。
言い訳なんかじゃない、しっかりと意味を持った視線が、あっくんの目にあったからだ。
もう私の方を見ていない、彼の視線をずっと辿ると、大きな瓦礫の山があった。
こんもりともりあがってるそいつは、ほかのものと比べて、いささか先端がとがっている。

「…あれ、形的にオオトリの翼っぽくないですか?」
「いや…そうかな?」

だって、積み上がっているのは瓦礫だよ?それっぽい形になってるだけかもしれないじゃん。もしそうだとしても、掘り出すのが手間だ。めんどくせぇ。
そんなことを思いながら自分の疑問を口に出すと、山が少しだけ崩れた。
崩れたところから、心なしか、鈍い銀色が見えた気がする。

「…」
「…いやいや。オオトリだったとしても、多分生きてないでしょ」

私が更に言うと、さっきよりも多くの砂が、砂丘からこぼれていった。
…うん。はっきりと銀色が見える。かき氷のシロップみたいに、上の方だけが、色が変わった。
ダメ押しとばかりに、その山からは、「ギョオー…」という情けない声が聞こえてくるではないか。

「…」
「…」

生きてたな。
あっくんと、目と目でそう言い合うと、私たち二人はなるべく急いで山に駆け寄り、せっせこせっせこと、翼周辺の砂やら何やらをどけ始めた。
「もの」とはいえ、勝手に殺して悪かったと思いながら。
しっかし、謎だな。
この量の瓦礫。というか、瓦礫のもとになった物体。いったいどこから湧いたってんだ?
オオトリが埋まるほどの量に化けるだなんて、上でどれほどのものが壊れたんだろう…。


(byシンタ)

「ああ…ああ…!」
「ミラちゃん、しっかり!」

口ではそう言ったものの、「到底しっかりできる状況ではない」と、さすがに俺も思った。
何せ、自分の家が目の前で壊されたのである。
何の前触れもなく、自分の居場所を失ってしまったのだ。
これでしっかりしろ、というのは、いくらなんでも酷だ。
でも。

「ミラちゃん!ミラちゃん!あの家の中に誰かいるんすか!?いるなら今すぐ助けに行きますよ!」

あの変な鳥のことやら、ミラちゃん自身のことやら、放置しちゃいけない案件が多過ぎる。
ここは何としても気張ってもらって、俺についてきてもらわなければならなかった。
何故なら、、万が一ここで救助活動となったら、ミラちゃんを放置したまま動かなきゃいけなくなる。
その間に、放心中のミラちゃんが、人攫いに攫われるようなことがあってみろ。ただでさえ複雑な案件が、ますますやっかいなものになってしまう。…そんな気がする。
だからここは、多少無茶なことを言っても、ミラちゃんの気を持たせるようにしなければならなかった。

「ミラちゃん!」
「…あ、兄ちゃん」
「兄ちゃん?」

ミラちゃんが言ってた、あのお兄さんのことか?

「多分…まだ、中に…」
「OKっす!お兄さんが無事かどうか、確認に行きましょ!」

俺は、自分じゃ珍しいくらいに、キッパリとそう言うと…。
…冷静に考えりゃ、これも、慌ててたからこそできたことだろう。

「腰が、抜けかけてて…走れない、かも」
「問題ないっす!」

何のためらいもなく、スッと体を動かして。

「さぁ、しっかりつかまって!」

…気が付けば、ミラちゃんを抱えて、走り出していた!
ああ、ああ。女の人、否、女の子って柔らかい!
俺の本能の声がそう叫びをあげるまで、俺は、心身共に紳士であることができたのだった…。


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